『トリリオンゲーム』という本当に面白い漫画が出ました。トリリオン(10兆ドル)稼いで世界一の金持ちになる、という野心を持つ若者たちの起業ストーリーです。
何度も泣きながら読みました。
『トリリオンゲーム』は間違いなくドラマ化するでしょう。素晴らしい漫画です。
夢があり、人生を前向きに生きようという気分にさせてくれます。
私は今、記事を書きながら涙を流しています。
こんなに刺さる漫画は滅多にありません。
まだ志を捨ててない全ての人に『トリリオンゲーム』を捧げたい。
ハルとガクの冒険を読んでほしい。
それくらい素晴らしい漫画です。働いている人は全員読んでほしいです。
自分がちっぽけに思える人は、まだ可能性があります。
情熱の火種が消えていないからです。
『トリリオンゲーム』のストーリー
グーグル・アマゾン・マイクロソフト───
世界最大の企業の時価総額は1兆ドル。
それはつまりこういうことだ。
1兆ドルあれば…この世のものは、いつでも全て手に入る!

「10兆ドル稼ぐぞ!」と大きなことを言っているのが左のイケメン「ハル」で、「そこまではいらないかなぁ〜〜〜お金…」と言っているのが技術者・ガクです。
口がうまいドリーマーと堅実な技術者がタッグを組んで成功する例は過去にもたくさんあります。
アップルのスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックもそうでしたね。
トリリオンゲームの何が面白いのでしょうか?
まず、キャラクターの魅せ方がとても上手です。稲垣理一郎先生の過去の作品である「アイシールド21」や原作をやってる「ドクターストーン」に通じるものがあります。
キャラにギャップを作って、魅力を最大限に引き出します。
最初にキャラを落として、そこで魅せるのです。
たとえば、ハルとガクが出会うシーン。
ガクが半グレに絡まれてボコられているところをハルが助けました。
「なんで助けてくれたの?」と聞くと、ハルはこう答えます。
「そんなもん決まってるだろ」
「監視カメラが配送のトラックで塞がれていたからだよ」
「死角だった。カメラのな。どんだけぶん殴っても犯人の俺だけは映らない位置だった」
とハルの賢さと計算高さを強調したのです。
ガクは当時を振り返り、こう語ります。
「どう考えてもやばい奴だった」
と。
そんなやばい奴に関わらずに帰ろうとしたガクでした。
「もも、もう行くね僕、ああ、ありがと。なんで僕なんか助けてくれたの?」と言って、他人のように逃げ去ろうとすると、ハルは事も無げに言うのです。
「?」
「いやそんなん。
同級生が半グレ見てえのに絡まれてて助けねえ奴いんのかよ。警察呼ぶよか早ぇし」
ハルにとって、友達を助けるのは当たり前のことだったのです。
ただ計算して暴力をふるいたかったのではありません。
ハルの優しさと、「殴っても捕まらない」と事前に計算する頭の良さの両方を示したエピソードでした。
ハルのスケールがでかい
ドラゴンバンクという架空の会社が出てきます。
ソフトバンクをモデルにしている会社です。
ドラゴンバンクには桐姫と呼ばれる令嬢がいて、相当なやり手です。
ハルは最終面接に現れた桐姫にも決して物怖じしません。
フランス語と中国語を混ぜて
「会社のためだったら
私のペットにもなれる?」
と聞いてきた桐姫に
「悪くないね でも逆はどうだい?
あんたが俺のペットになるってのは」
とフランス語と中国語で返します。
こういうキャラの魅せ方も最高です。
ドラゴンバンクに内定をもらい、一日で辞めてきました。
そしてビルの清掃のバイトに変わってもらい、桐姫のいる最上階の窓にこう書くのです。
“I’ll take you all.(お前ごといただく)”
1兆ドル。
トリリオンダラー稼いで、全てを手に入れる。
ハルとガクの物語の始まりでした。

無一文のときに受けた1億円出資の話もあっさり蹴ります。
「受けるわけねえじゃん」
株の51%をよこせ、という桐姫の話を即答で斬ったのです。でかい男です。
何を大事にするかをわかっているハル
ところで、世の中のエンジニアは環境を非常に大切にします。
マシンが貧弱だと頭脳以外の部分でストレスが溜まってしまいますし、生産性を上げるためにも高給な椅子を用意する会社がほとんどです。
- オカムラのコンテッサII
- アーロンチェア
- ハーマンミラー
- エルゴヒューマン
などが基本です。
どれも10万〜20万円くらいします。
さて、起業したてのハルとガク。
2人の貯金全財産を10万円ずつ出し合って、軍資金が20万円の会社を作りました。
ハルが買ってきた椅子は、20万のアーロンチェアです。
ガクは驚いて目が飛び出そうになっています。
「(軍資金)ゼロじゃん!!早くも!!」
と、話していて、「僕は100均ザブトン2枚なのに…」というと、ハルは不思議そうに「何言ってんだ?」と返します。
「ガク お前の椅子に決まってんじゃねえか。うちのエンジンなんだからな」
ハルはわかっているのです。
人。
何よりも人を大事にすることが、成功につながるのだと。
ハルとガク、友情と信頼
ハルはガクを信じています。
起業当初、投資家に名前を売るために参加したセキュリティコンテスト。
ハルはガクの腕を信じて、託したのです。
「お前なら勝つだろ。」と言って、一生モノの時計を売り、軍資金を集め、手足となって動いてくれる仲間を集め、すべてをガクに託しました。
計算高そうに見えて、仲間を信じて託す。そんなハルのギャップがまた魅力的です。
『トリリオンゲーム』を無料で読む方法
『トリリオンゲーム』は Amazonで605円で購入できます。
2021年10月時点では2巻分なので、2冊購入して1,210円です。
正直言うと、1,210円分の価値は十分にあります。本当に面白くて、心が震えたからです。
ただ、やっぱり1巻分くらいは無料で読みたい!という人もいるかもしれません。
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ポイント + 5円 で1冊分読めてしまうのです。
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参考:面白い!『トリリオンゲーム』の感想とネタバレ|無料で読む方法も紹介